ある日一通のメールを頂きました。
日本の大学で勉強に励む、インドネシアからの留学生のBさん（男性）からでした。
Bさんの悩みは飛行機恐怖症、しかもかなりの重症ということでした。
来春から日本で就職するのに、このままだと人生に大きな問題を抱えたままなので、何としても克服したい！ということでした。
実際にBさんから頂いたメール内容がこちらです。
あと、飛行機恐怖症の原因なんですが、ここで少しだけ書きます。
約６年前、私は家族と一緒に大雨の中で飛行機に乗りました。離陸して数分後、突然飛行機が激しく上下左右に揺れ始めました。他の乗客もかなり叫んでいました。正直、もうここで死ぬと思いました。
結局、無事に目的地に到着しましたが、あの時から飛行機が怖くなって、乗ることになったら高熱出したり、吐き気が出たり、落ち込むようになります。その後も、何回か飛行機に乗っていましたが、飛行中ずっと叫んでいて、乗務員にたびたび怒られました。
とにかく私はこの四年間日本に閉じ込められている状態で、帰国したくてもできないんです。正直に言いますと、ここまで重度になったらもう治らないかと思っています。でも、治せるなら治したいです。どうぞよろしくお願いします。
母国に帰りたくても帰れない留学生のBさんから、このような日本人よりも丁寧なメールを頂きました。
私も「何とか飛行機に乗れるようになってもらい、母国と日本を自由に行き来できるようになってもらいたい！」という想いでセラピーを実施しました。
Bさんの場合には明らかに過去のフライトがトラウマとなっていましたので、まずはトラウを解消させるイメージ転換ワークを実施しました。
はじめはその出来事を思い出しただけでも、ドキドキ感と強い恐怖心が蘇る状態でした。
心理ワーク実践後にはその出来事が思い出しにくくなり、雨の天気が晴れになるというイメージ転換もでき、恐怖心が全くなくなりました。
また、自分の中にある楽しい気分を呼び起こしワクワクスイッチを作りました。これはとっさの時にでもスイッチを入れると恐怖心が消えてワクワクが湧き上がる手法です。
さらに、飛行機をイメージすると体が勝手にドキドキを感じるので、無意識レベルで発動するドキドキ感を中和させる心理ワークも行いました。
そしてセラピー実施の数ヶ月後に以下のようなご報告を頂きました。
あれから飛行機で大阪まで無事に帰ることができました。
今回もやはり乱気流に巻き込まれましたが、かなり落ち着くことができるようになりました。その後、仕事が始まって、忙しい毎日を送っています。中々連絡できずにすみません。
実は去年12月に勇気を出して久しぶりに母国のインドネシアへ帰国しました。大阪から自分の町まで、そして大阪に戻るまでのフライトは合計４フライトありました。どれも結構激しい乱気流と遭遇しましたが、初めて叫ばずに席に着いて、ごはんを食べたり、映画を見たり、フライトを楽しむことができました。
まだまだ少し不安が残っていますが、大きい飛行機ならなんとか乗れる気がします。中村さんのおかげで、再び飛行機に乗ることができました。本当にありがとうございました。機会があれば、今度はヨーロッパまで行きたいと思います。
これからもどうぞ僕のように恐怖症を抱えている人を救ってあげてください。
Bさんにとって飛行機恐怖症を克服することは、まさに人生の大改造でした。
母国に帰りたくても帰れない…その４年間はとても辛かったと思います。しかし、ご自身でそれを何とか解消する方法はないのか？と必死に探し、私の元に訪れたのです。
Bさんの飛行機恐怖症のように、何かに対して大きな苦手や恐怖心があるため、
- 乗物に乗れない…
- 行きたい所に行けない…
- 取りたい行動が取れない…
- 会いたい人に会えない…
そんな悩みを抱えている方も多いです。
しかし、苦手や恐怖症というのは、生まれながらに持っているものではありません。過去の何かの出来事によって、後付けされたものなのです。たとえそのキッカケの出来事がわからなくても、何らかのきっかけが必ずあるのです。
ですから、どんな人でも、どんな症状でも、後付けられた物を剥がせば、元に戻すことができるのです。
もし今のあなが何かに対して大きな恐怖心を抱えているのなら、ぜひその恐怖心を今すぐ取り除いて、自由な人生を取り戻してもらいたいと思います！
人生はいつだって、誰だって、変えられるのです。
ぜひ諦めずに未来に希望を持ち、その希望を自らの手で現実に引き寄せて頂きたいと思います。
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