私たちが見ている世界
私たちは現実の世界を見ているようで、実は人それぞれ別の世界を見ています。
例えば、「人を頼ってはいけない!」という色眼鏡をかけている人。
そのメガネを通して見える世界は、全てを1人で抱え込み、全てを1人でこなす世界です。
ですからそんな世界では、周りの人に相談することや協力してもらうこと、弱音を吐くことは法律で禁止されています。
その結果、その世界では、自分で自分にプレッシャーを与えて疲弊してしまうことが多いのです。
「私は愛されていない」という色眼鏡をかけている人。
そのメガネを通して見える世界は、常に心が満たされず、自分の評価が気になる世界です。
ですからそんな世界では、素の自分をさらけ出すことや、できない自分を知られることは法律で禁止されています。
その結果、自分に優しくしてくれる人には、さらなる愛を求めて依存的になり、自分を否定する人は敵とみなし、怒りや悲しみが暴走してしまうことも多いのです。
「自己主張してはいけない!」という色眼鏡をかけている人。
そのメガネを通して見える世界は、自分の想いに蓋をして、人に合わせて過ごす世界です。
ですからそんな世界では、「NO!」と断ることや「自分はこうしたい!」と要望することは法律で禁止されています。
その結果、相手の言いなりになり、いつも周りに流されて損をしてしまったり、自己主張の強い人に嫌悪感を感じることも多いのです。
このように、赤の色眼鏡をすれば世界は赤に見え、青の色眼鏡をすれば世界は青になるように、色眼鏡の種類によって見える世界が全く違うのです。
しかし、当の本人は色眼鏡の存在にまったく気づいていません。
ありのままの世界を見ていると思い込んでいるのです。
ではこの色眼鏡、ずっとかけ続けるのが良いのか?
それとも、色眼鏡を外してありのままの世界を見るのが良いのか?
あなたはどちらの世界を望みますか?
もちろん、外した方がよいですよね。
ではこの、人生を生き難くしている「色眼鏡」を見つけ、外すには
一体どうしたら良いのでしょうか?
色眼鏡が現れる瞬間!
私たちは普段、自分が色眼鏡をつけていること自体にも気づいていません。
ですから、色眼鏡を通して独自の色で世の中を見ていることにも全く気づいていません。
例えるなら、サングラス。
サングラスをした瞬間は「あ、暗いな」と違和感を感じますよね。
でもしばらくかけ続けていると、それが当たり前になって暗いという感覚すら感じなくなります。
他の色のサングラスでも一緒ですよね。
そして、サングラスを外した時に
「お~実際にはこんなに明るかったんだ!」
「白ってこんなに真っ白なんだ!」
と改めて気づくのです。
話を戻しましょう。
では、かけていることすら気づいていない色眼鏡にどうすれば気づけるのでしょうか?
そのヒントは「感情」です。
例えば、「自己主張してはいけない!」という色眼鏡をかけてる人が一番心が乱れる瞬間はいつか?
例えばこんな時
・自己主張したいのにできなく、もどかしさを感じた時
・相手に言い返せず押し切られ後でムシャクシャした時
・自己主張が強い相手にムカついた時
このような場面で感情が乱れると思います。
そんな、感情が強く乱れれば乱れる程、実はその裏側では「色眼鏡の世界」独自の法律が発動されているのです。
「自己主張しちゃいけない!」という法律があるので、自分の自己主張をストップさせてしまう。
「自己主張しちゃいけない!」という法律があるので、その法律を破ってバリバリ自己主張している人が許せない!
まさに感情が大きく揺れ動いた時こそ色眼鏡を見つける(=自分独自の法律を見つける)絶好のチャンスなのです!
色眼鏡を外す方法
では何となく見つけ出した自分独自の色眼鏡を外すには、どうしたら良いのでしょうか?
それには大きく分けると2つのアプローチがあります。
1.疑う
2.元から断つ!
順番に説明しますね。
【1】疑う
自分独自に作り上げた「自己主張してはいけない!」というルール。
では果たして本当に、どんな時でも、誰に対しても、100%自己主張してはいけないのでしょうか?
と改めて疑ってみるのです。
実際の法律でも同じですが、例えば、昔その法律が出来上がった時代ではとても有効だった法律も、今の時代にはふさわしくない法律もありますよね。
そんな時には、今にふさわしい法律に改定することが大切ですよね。
下手に昔の法律があるばかりに逆に不都合が発生してしまうことすらありますからね。
同じように、「自己主張してはいけない!」という法律も、確かに昔、お母さんから
「言い訳するんじゃない!」
「口答えするんじゃない!」
「言うことを聞きなさい!」
と叱られていた時には、自己主張などせずに、言いなりになっていた方が安心と安全を保てた。
「でも今の私はどうなの?」
「本当に自己主張しちゃいけないの??」
上司から無理難題を言われた時には、しっかりと状況を説明して自分の意思を言葉で主張する方が仕事もうまく進むし、周りにも迷惑がかからないよね・・
そんな風に、
自分がこれまで信じて来た法律は、本当に今の時代でも正しいのか?
今の時代でも有効に機能しているのか?と疑ってみるのです。
すると、ルールがキツ過ぎたよね^^;とか
もう少し緩めた方が良いよね?とか
もうこのルールいらなくない?
などに改めて気づけて、色眼鏡が自然と外れて行くのです。
【2】元から断つ!
「クサイものには蓋をする」という考えもあれば、「ニオイは元から断つ!」という考えもあります。
でもやはりニオイを根本からなくすためには、元から断つことが大切です。
なので色眼鏡も、それをかけ初めたきっかけがあれば、その原因ごと取り除くのがとても効果的なのです。
例えば、過去に友達とケンカをして自分の気持ちをストレートにぶちまけた。
すると向こうは激怒して無視され周りの友人からも無視されてしまいとても辛い思いをした。
その経験から、「自分の考えを主張してはいけないんだ!!」というルールが一気に出来上がってしまった。
もしそんなことがあったのなら、それはまさにトラウマ的な出来事です。
それまでは特に意識していなかったのにその出来事があったせいで
「○○しなきゃダメだ!」
「○○してはダメ!だ」
と強く思うようになっちゃった。。
だとしたら、そのトラウマを解消すれば出来上がったルールも解消され、色眼鏡が外れて行くのです。
いかがでしょうか?
以上が色眼鏡に気づいて外す方法です。
ぜひあなたも、まずは自分の感情の揺れを観察して、色眼鏡の存在に気づいてくださいね。
そしてそれを外して行ってください!
すると、色々なことが見え始めますので!
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