あなたの上司や家族、友人などで自分の存在を誇示したり、相手を攻撃して、優越感に浸るような人はいませんか?
一見するとそういうタイプの人は自信があるように見えます。
でも実は、優越感に浸りたい人は、その裏側には劣等感も存在するのです。
人は誰しも、「人から認められたい!」「スゴイ!と思われたい」「一目置かれたい!」という願望を持っています。
しかし、それが満たされないと心のバランスが崩れてしまいます。
例えば、親が厳しく否定ばかりされて育った子供は将来どのような大人になる可能性があるのかというと、大きく分けて2つのパターンがあります。
1.自己否定タイプ
「お前は悪い子だ!」
「出来損ないだ!」
「みんなより劣っている!」
と言われ続けると、セルフイメージが低くなります。
すると自分に自信を持てなくなり、人の顔色ばかり気にして、周りに合わせ自分を出せない大人になる可能性があります。
2.自己顕示タイプ
「お前は悪い子だ!」
「出来損ないだ!」
「みんなより劣っている!」
と言われ続けると、自己肯定感が下がります。
すると自己肯定感のバランスを取ろうとして、自分よりも弱い立場の人の前では威張ったり、相手を否定することで自己肯定感を高め、満たそうとします。
家庭で虐待されている子どもが学校ではいじめっ子になるというのはこのパターンですね。
しかも当の本人は、「劣った自分」や「弱い自分」を認めたくないので自己否定していることにすら気づけていない場合も多いのです。
もちろんこの2つのタイプだけに分け切れる訳ではありません。
ただ、自己否定タイプも自己顕示タイプも本質は同じです。どちらも心の奥では自己否定しているのです。
それが対人関係でストレートに表に出るのか?
自己否定を感じたくないので去勢を張るのか?
それによって、タイプが分かれるのです。
このように、劣等感と優越感はコインの裏表です。
もし、あなたの周りに、やたらと威張る上司。やたらと噛み付いて来る部下。マウンティングが激しい友人。
こんな人たちがいるのなら、「あぁ、この人は本当は自分に自信がないんだな」「認めて欲しいと叫んでいるんだな」と、その裏の心理のぞいてみてください。
すると相手への苦手意識や恐怖心がちょっと和らぐと思いますよ。
また、あなた自身が場面場面で劣等感と優越感の波を繰り返しているのなら、それはまだ心の奥に「自己否定感」が強く残っている証拠ですので、まずは自分自身を認め肯定してあげましょう!
人生改造の専門家&心理セラピスト
中村壮志
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