私たちは、これまで生きてきた中でさまざまな知識や思考を身につけ来ました。
そしてそれらの思考があらゆる言動の指標である《価値観》になるのです。
例えば、
「◯◯してはいけない!」
「◯◯しなければいけない!」
「◯◯でなければいけない!」
「◯◯であるべきだ!」
「◯◯であってはいけない!」
といった価値観を作り上げます。
そしてこの価値観は人それぞれです。
例えば、A先生がいるとします。
A先生は優しく大人しいタイプの先生です。ですから生徒をあまり叱りません。
ある生徒はA先生のことを「優しくて良い先生だ!」と評価しています。
しかしある生徒は「ユーモアがなく面白みのない先生だ!」と感じています。
さらにある生徒は、「悪い生徒を叱らないなんて弱腰で最悪だ!」と怒りを感じています。
ではどれがA先生に対する正しい評価でしょうか?
正解は、
どれも正しく、どれも正しくない
とうことです。
生徒それぞれの中に
「先生はこうあるべきだ!
「良い先生は◯◯だ!」
「悪い先生は◯◯だ!」
という価値観があります。
その価値観というフィルターを通してA先生を見ているだけなのです。
より多くの価値観を持っていれば持っているほど、そしてその価値観が強ければ強いほど、相手を裁いてしまいます。
そしてその裁きが自分にも及び、人生を窮屈にさせてしまうのです。
例えば、
・先生は博学でなければいけない
・先生は優しくなければいけない
・先生はスポーツマンでなければいけない
・先生は話が面白くなければいけない
・先生は時には厳しく指導しなければいけない
・先生は常に平等でなければいけない
・先生は声を荒げてはいけない
などなど…「先生」に対してたくさんの価値基準を持っていると、なかなか全ての条件を満たす先生とは出会えません。
そうすると目の前には、「足りない先生」ばかりが登場してしまい、「自分はろくな先生に巡り合えない!」と常にイライラして気分を害してしまうのです。
コレは人生レベルでも同じです。
他人に対して、自分自身に対して、人間関係に対して、親に対して、子供に対して、出来事に対してあらゆることに対する価値基準が高く、多くなればなるほど、自分も他人も苦しめてしまうのです。
「自分を変える」ということや、「人生を変える」ということはある意味、
これまでの思考や言動を捨て新たな思考や言動を取り入れることです。
それは同時に、価値観を緩めることでもあります。
では、すでに身につけてしまった「価値基準」を緩めるには、どうしたら良いのでしょうか?
そのポイントは「素直さ」です。
私の講座やサポートを受けて大きな変化を遂げる方は、皆さんとても素直です。
初めて聞いたことでも、初めてやることでも、「などほど、そんな考えもあるんですね!」「へ~こんな方法あるんですね!」
そうやって新たな思考や言動をすんなりと受け入れた方です。
価値判断をする前に「まずは言われた通りにやってみよう!」と身軽に行動につなげられた方々です。
ですから、人生を変えるには柔軟さと謙虚さがとても大切なのです。
もしあなたが自分や周りに対して、「◯◯であるべきだ!」「◯◯ではいけない!」と強固な価値観で裁こうとした場合には、「まぁ、そんなこともあるよね!」とその状況を素直に受け入れて価値観をスッと緩めてみてください。
意外とこの方法効きますよ!

人生改造の専門家&心理セラピスト
中村壮志
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